2022年3月17日 シカ獣医師のひとこと

お庭の雑草、持ち込み大歓迎!
この雄鹿は交通事故に遭い、後ろ肢が動かなくなってしまいました。しかし、鹿せんべいと生草はよく食べます。この鹿が食べている草は、一般家庭のお庭にはえていた雑草です。おうちの人が草刈りをした後にもってきてくれました。

下の写真のような草は、お庭でよく見かけるのではないでしょうか?

これから温かくなってくると、どんどん雑草がはえてきます。人にとってはやっかいものですが、鹿にとってはごちそうです。もし雑草を奈良の鹿愛護会まで持ってくるのがご面倒でなければ、鹿苑内の鹿たちにいただけないでしょうか?みんな喜んで食べてくれます。特にクローバー、ハコベ、ヨモギ、シバなどは大歓迎です。ただしクローバーに似た植物で、ハート形の葉をしたカタバミは与えない方がよいので注意が必要です。

なお鹿に与えられない草は、毒を持つ植物(スズラン、スイセン、キョウチクトウ、ツツジなど)、トゲのある植物、シダなどです。ハーブも食べません。

お庭の雑草、ゴミとして処分するのではなく、シカのエサとして有効活用してみてはいかがでしょうか?

もしこちらへ来られる場合は、事前に奈良の鹿愛護会までお電話ください(0742-22-2388 担当:丸子)。お持ちいただく場所は当会の事務所になります。受付時間は、平日の午後1時から午後4時までです。よろしくお願いします。

私たちの保護活動は皆さまからの
ご寄付や募金によって支えられています。
どうぞご支援をよろしくお願い致します。
ご寄付はこちらからお願い致します。
https://naradeer.com/donate/
奈良の鹿愛護会会員ご入会はこちらからお願い致します。
https://naradeer.com/member/

ドングリのご寄付いただきました!

疋田町3丁目自治会様よりドングリのご寄付をいただきました。

ありがとうございます!

いただいたドングリは23kgもありました!

ご紹介した皆さま以外にも多くの方からドングリのご寄付をいただいております。

ご協力いただき、ありがとうございます!

ドングリのご寄付は郵送または持込で奈良の鹿愛護会までお願いいたします。

私たちの保護活動は皆さまからの
ご寄付や募金によって支えられています。
どうぞご支援をよろしくお願い致します。
ご寄付はこちらからお願い致します。

https://naradeer.com/donate/

母子鹿受け入れ準備

毎年3月頃、鹿苑内では地面を整地し、消石灰をまいて新しい土を入れる作業を行っています。
酸性化した地面に消石灰をまき中和させ、上から新しい土を盛ります。

これは春から妊娠した母鹿や子鹿を一時保護するための準備です。
また鹿苑には病気やケガ等によって保護されている鹿たちも暮らしています。
鹿たちの為に少しでも良い環境を作れるようこれからも活動していきます。

私たちの保護活動は皆さまからの
ご寄付や募金によって支えられています。
どうぞご支援をよろしくお願い致します。
ご寄付はこちらからお願い致します。
https://naradeer.com/donate/
奈良の鹿愛護会会員ご入会はこちらからお願い致します。
https://naradeer.com/member/

奈良のシカが抱える問題・課題については
こちらをご覧ください。
https://naradeer.com/learning/problem.html

奈良公園バスターミナルで展示

奈良公園バスターミナルで2020年第16回国の天然記念物「奈良のシカ」保護啓発ポスター
入賞作品8点と「奈良のシカ」の保護等についての展示を行っています。
期間は3月2日~3月30日までの予定です。
奈良公園バスターミナルの利用・開館時間・感染対策等については
こちらからご確認ください。
https://npbt.jp/511

私たちの保護活動は皆さまからの
ご寄付や募金によって支えられています。
どうぞご支援をよろしくお願い致します。
ご寄付はこちらからお願い致します。
https://naradeer.com/donate/
奈良の鹿愛護会会員ご入会はこちらからお願い致します。
https://naradeer.com/member/

冬の鹿寄せ2月26日・27日

奈良市・奈良市観光協会主催の冬の鹿寄せ
2月26日・27日開催しました。
冬の鹿寄せは2月27日(日)で最終日でした。
ご観覧いたいだ皆様ありがとうございました。
また「奈良のシカ」保護のための募金活動にご協力いただいた皆様も
鹿たちのために温かいご支援、本当にありがとうございました。

私たちの保護活動は皆さまからの
ご寄付や募金によって支えられています。
どうぞご支援をよろしくお願い致します。
ご寄付はこちらからお願い致します。
https://naradeer.com/donate/
奈良の鹿愛護会会員ご入会はこちらからお願い致します。
https://naradeer.com/member/

冬の鹿寄せ

奈良市・奈良市観光協会主催の冬の鹿寄せ
2月13日・18日・19日・20日・22日・23日・25日開催しました。
冬の鹿寄せでは感染予防対策を行い実施しています。
冬の鹿寄せは2月27日(日)で最終日となります。
是非この機会に鹿寄せをご覧くださいね。
「奈良のシカ」保護のための募金活動も行っていますので
鹿寄せをご観覧いただいて募金活動にもご協力お願い致します。

私たちの保護活動は皆さまからの
ご寄付や募金によって支えられています。
どうぞご支援をよろしくお願い致します。
ご寄付はこちらからお願い致します。
https://naradeer.com/donate/
奈良の鹿愛護会会員ご入会はこちらからお願い致します。
https://naradeer.com/member/

2022年2月23日 シカ獣医師のひとこと

両前足骨折の雄鹿、奈良公園に復帰!
1月22日のブログで紹介した雄鹿ですが、本日無事奈良公園に帰っていきました。
昨年8月末に両前足を骨折し、九死に一生を得た鹿です。
今日撮影した奈良公園に放す前の写真です。
(後ろに写っているのは、後ろ肢の骨折が治りかけの雄の鹿です)

折れたところは、太くなり色が変わってしまいましたが、歩く姿はふつうの鹿と変わりありません。

この鹿を見かけても、奈良の鹿愛護会への通報は不要です。
温かく見守ってあげてください。

私たちの保護活動は皆さまからの
ご寄付や募金によって支えられています。
どうぞご支援をよろしくお願い致します。
ご寄付はこちらからお願い致します。
https://naradeer.com/donate/
奈良の鹿愛護会会員ご入会はこちらからお願い致します。
https://naradeer.com/member/

「野生生物と交通」研究発表会パネル展示

交通事故に遭遇した「奈良のシカ(ニホンジカ)」90頭の予後
2月18日(金)に開催された「野生生物と交通」研究発表会で、パネル展示を行いました。タイトルは、“交通事故に遭遇した「奈良のシカ(ニホンジカ)」90頭の予後”です。
以下のサイトで3月15日までどなたでもご覧になれます。

http://www.wildlife-traffic.jp/symposium/display/
(外部リンク (一社)北海道開発技術センター「野生生物と交通」)

要点だけかいつまんで述べますと、令和2年度に奈良の鹿愛護会で保護および治療を行ったシカ183頭のうち、90頭が交通事故に遭遇したシカでした。交通事故により治療したシカ90頭のうち、47頭は残念ながら死亡しましたが、35頭は回復して無事奈良公園に復帰することができました。残り8頭は後遺症が残ったため、引き続き奈良の鹿愛護会で保護しています。

私たちの保護活動は皆さまからの
ご寄付や募金によって支えられています。
どうぞご支援をよろしくお願い致します。
ご寄付はこちらからお願い致します。
https://naradeer.com/donate/
奈良の鹿愛護会会員ご入会はこちらからお願い致します。
https://naradeer.com/member/
奈良公園の鹿の交通事故
鹿たちが直面しているさまざまな危機のひとつに、車との交通事故があります。
奈良公園を走行される際には、慎重かつ安全運転をお願いいたします。
https://naradeer.com/learning/problem.html

気を付けよう!鹿の交通事故。

このブログを読んでいる皆さんは、奈良公園内の道路を車で通るとき、鹿が車に当たらないように気を付けて走ってくださっていると思います。実際、奈良公園で鹿の交通事故が多いことはよく知られていますが、実は奈良公園の周辺でもよく鹿が車で引かれている場所があります。それが奈良から三重の名張へつながる県道80号、いわゆる「奈良名張線」です。

といわれても「?」という方も多いと思いますので、写真を交えて簡単に説明しますね。

ここはバスも通っている奈良教育大学の前の道ですが、この道路を南に直進すると、左手にセブンイレブンとキリン堂の看板が見えてきます。

ちなみに白い鹿の絵が描かれた緑の車は、奈良の鹿愛護会の車です!

セブンイレブンの看板と高畑診療所の間の道を左折すると名張線に入ります。

名張線に入ってしばらくすると、民家はまばらになりゆるい上りのカーブが続きます。

この辺りから道のすぐ横は林になっており、こういった林の中に鹿が隠れていることがあります。

場所によっては林から鹿が一歩道に出ると、歩道はほとんどないため、車がそこへ走ってきたら鹿は車にはねられてしまいます。特にドライバーから鹿の姿がよく見えない夜間・早朝は、交通事故がよく起きています。

道路の横には深い溝があり、そこに交通事故にあった鹿が溝にはまって出られなくなっていることがよくあります。普段なら難なく出てこられる深さですが、車に当たった衝撃で大けがを負っている鹿に自力で這い上がる力は残っていないのです。

この道の先のようにカーブで見通しが非常に悪くなっている場所も要注意です。カーブを曲がったところを鹿が横断してきて、鹿をひきそうになったことが一度ありました。

この広い上り坂(下りも)でも鹿の交通事故はよく起きています。道が広いので、車はスピードを出して走っていることが多く、うっかり車道に出てきたシカがひかれてしまうのでしょう。以前に、この坂の途中で子鹿がひかれて死んでいるのを見ました。

坂を上り切った先は、くねくねとしたカーブが続きます。ここでも夜に一度、交通事故に遭ったばかりの若い雄のシカを見たことがあります。このシカは奈良の鹿愛護会で保護しましたが、背骨を骨折しており、交通事故から2週間ほど後に死亡しました。

名張線で車にひかれるシカは、ほぼ100%が重症で、死亡する確率が非常に高いのが特徴です。おそらく車がスピードを出して走っているからなのと、ドライバーがまさかこの道にシカが現れるとは思っていないからでしょう。

最後に奈良名張線で注意が必要なのは、鹿だけではありません。まれにですが、歩行者や自転車を見かけることもあります。名張線では鹿だけでなく、人にもやさしい運転をお願いします。

私たちの保護活動は皆さまからの
ご寄付や募金によって支えられています。
どうぞご支援をよろしくお願い致します。
ご寄付はこちらからお願い致します。
https://naradeer.com/donate/

奈良の鹿を見守る会活動ご報告

奈良公園に生息する鹿たちのために様々な活動を行っておられる
一般社団法人奈良の鹿を見守る会様が活動のご報告に来られました。

私たちの保護活動は皆さまからの
ご寄付や募金によって支えられています。
どうぞご支援をよろしくお願い致します。
ご寄付はこちらからお願い致します。
https://naradeer.com/donate/