1頭去ってまた1頭

シカは集団で生活する生き物です。進行方向はみんなといっしょ、前にいるシカが走っていたら自分も走るといった具合です。
鹿苑内にいるシカたちも食べるときはみんなといっしょです。

みなさんの中には、奈良公園で鹿せんべいを1頭のシカに与えたら、次から次へと他のシカたちがやってくるのを体験したことがある人もいるのではないでしょうか。シカは周りにいる他のシカたちの動きを見ていないようで、よく見ています。1頭のシカが鹿せんべいをもらっているのを見つけると、すぐ近くにいるシカたちが気づいて鹿せんべいに向かってやってきます。そうすると、もっと遠くにいるシカたちが鹿せんべいに群がっているシカたち(鹿せんべいには気づいていないかもしれない?!)に気づいてやってくるのです。
しかし、このように群れで行動することで、思わぬ災難に見舞われることがあります。
奈良の鹿愛護会で治療しているこの雌鹿は、奈良公園近郊で車にひかれました。

車を運転していた人の話によると、1頭のシカが道を横切るのを見届けたので、特に車を減速せずに時速50キロくらいのスピードで走っていたら、別のシカが道を横切ろうとして、当たってしまったとのこと。
幸い人と車は無傷でしたが、このシカは左前肢を骨折し、右後ろ足に大きな裂傷、顎も折れており、立ち上がることはおろか、エサを満足に食べることもできません。残念ながらこの先元気になる見通しが立っていない状態です。
車の運転中に奈良公園やその周辺でシカが道を渡っているのを見かけたら、もちろんそのシカに注意して運転することは必要ですが、そのシカが通り過ぎたからと言って一安心するのは禁物です。なぜならシカの習性上、別のシカが後をついて道に現れる可能性があるからです。ぜひ道の両脇にシカがいないか確認しつつ、ゆっくり運転しましょう。ドライバーのみなさん、シカにやさしい運転をよろしくお願いします。

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