今月11日(土)~13日(月・祝)の3日間、「鹿の角きり」が開催されます。この「鹿の角きり」は、江戸時代初期から約340年続く伝統行事です。(戦時中などは行われなかった時期もあります) 発情期で気が荒くなったオス鹿同士が傷つけ合ったり、人に危害を加えないようにするために始まりました。
【行事の流れ】 1回当たり3頭の鹿の角を切ります。 赤旗を持った勢子(せこ)が一列に並び、道をつくります。そこに鹿を追い込みます
十字(じゅうじ)という、竹を十字に組んで周りに縄を掛けた道具をもった勢子が、鹿の角に縄をかけます。 縄が角に掛かると、勢子皆で縄を取りにかかります。 つかんだ縄をたぐり寄せ、柱に通して引っ張ります。 縄をたぐりよせ終わったら一気に押さえます。 この時、勢子は蹴られないように細心の注意を払います。 ゴザをひいて枕を置いて鹿を寝かせます。 鹿を落ち着かせるために、神官役が鹿の口に水を含ませ、ノコギリで角を切り落とします。 角を切り終えると、角きり場の裏にある鹿の保護施設「鹿苑」に戻っていきます。 これを、繰り返します。 3頭切るのに約30分。1日5回繰り返し行います(完全入れ替え制)。 人と鹿が共生してきた町だからこそ行われている伝統行事。 ぜひ皆様迫力ある「鹿の角きり」を見にいらして下さい!
※角きり行事に伴い、【鹿苑公開】は9日~15日までお休みさせていただきます。