母子鹿奈良公園デビュー

2021年7月20日(火)鹿苑で保護している母子鹿が奈良公園デビューしました。

鹿苑から母鹿が出ると、その後ろに続いて子鹿ちゃんも奈良公園へ出ます。

子鹿ちゃんたちには初めての奈良公園です。
母鹿の後ろについて一緒に森の中へと歩き始めます。

子鹿ちゃんたちは奈良公園へ出たばかりです。
近づいたり、追いかけたりすると驚いてしまい、
走って道路に飛び出して交通事故にあってしまうこともあります。
奈良公園内で子鹿ちゃんを見かけても、離れて遠くから優しく見守ってください。
皆さまのご協力よろしくお願い致します。
みんな、奈良公園で元気に過ごしてね。

2021年子鹿公開~赤ちゃん鹿大集合!~(終了しました)

2021年6月30日(水)をもちまして、特別公開 子鹿公開~赤ちゃん鹿大集合!~は
無事終了いたしました。ご来場いただいた皆さま本当にありがとうございました。

また6月は天然記念物「奈良のシカ」愛護月間です。
奈良公園で子鹿を見かけても近寄らず離れて優しく見守ってください。
病気の原因となりますので鹿せんべい以外は鹿に与えないでください。
また鹿が間違ってゴミを食べてしまいますのでゴミは必ず持ち帰っていただくようにお願い致します。
鹿が道路に急に飛び出してくることがありますのでドライバーの皆さまは、鹿に優しい安全運転をお願い致します。
皆さまのご協力よろしくお願い致します。

【バンビシャス奈良様からの牧草協賛金ご寄付報告】

本日6月27日(日)、バンビシャス奈良様から、ご寄付がありました!!

このご寄付は、2020-21シーズン中、バンビシャス奈良様のホームゲーム会場で飲食ブース1品ご購入あたり1円を、鹿苑で治療中の鹿の食費(牧草代)とする活動で集められたものです。

本日、11,534円という温かいご支援をいただきました。

チームキャラクター ”シカッチェ”さんから、
確かに受け取りましたことをお知らせ致します。

ありがとうございました!!

3本肢母鹿の子育て日記①

今から2年前の4月、この雌鹿は右の後ろ足を交通事故で失いました。

その時、妊娠していましたが、その年に生まれた子鹿は死産でした。
しかし、その後昨年に続いて今年も出産しました。肢は3本ですが、それ以外は全く問題ありません。若雄たちが無作法な態度をとると、パクリと咬んで叱っています。
こちらが今年の5月25日に生まれた子鹿です。きりっとした目つきでこちらを見つめています。

まだ生まれて1ヶ月足らずですが、だいぶ体つきがしっかりしてきました。鹿苑内を元気に駆け回ることもあります。
なぜかこの親子は別々に過ごすことが多く、いっしょにいるところを見かけることはめったにありません。でも子鹿はすくすく大きくなっているので、お母さん鹿は私たちが見ていないところできちんと子育てしているのでしょう。
今年はコロナウイルスの関係で奈良公園に来るのが難しい人たちのために、子鹿の成長記録とお母さん鹿の様子をお伝えしたいと考えています。

鹿たち大喜び!

先日、美杜里乃舎さんから竹を、一般の方からカシ、クヌギの葉をいただきました。

奈良の鹿愛護会では、交通事故などで負傷したシカを数多く治療しています。いただいた竹や葉は、治療中のシカや鹿苑に保護しているシカに与えます。

竹を喜んで食べる鹿たち

葉っぱを食べることができてうれしそう!

左と後ろに写っている鹿はみんなが食べているのを見て、やってきました。
奈良の鹿愛護会では鹿苑で保護している鹿のための生草や広葉樹の葉を引き続き募集しています。もしおうちで草刈りや剪定をして鹿に与えられそうな草や葉があれば、ぜひお持ちください。その場合は、事前にご連絡ください(電話 0742-22-2388)。みなさんのご協力、お待ちしております。

単独で眠る子鹿

子鹿の出産ラッシュが始まりました。
奈良公園内でも、産まれて間もない子鹿を見かけるかもしれません。
そんなとき、近くに母鹿がおらず子鹿が一匹でスヤスヤ眠っていると、
大丈夫かと心配になる人もいます。
私たちは、子鹿と母鹿は常にいっしょにいるものと考えがちですが、
実際はそうでもありません。
子鹿と母鹿は別行動で、1日何回か授乳のときに行動を共にします。
鹿苑内で生まれた子鹿を観察すると、産まれて2,3日の間は影に隠れて
よく眠っています。

そして1週間くらい経つと、活発に動き回るようになります。
自然界では、産まれてすぐ歩き回ることは、足元がおぼつかない子鹿にとって
危険なため、ある程度走れるようになるまではじっとしているのかもしれませんね。

ですから、子鹿が一匹でいるからといって、どうか心配しないでください。
産まれてすぐのため、お昼寝しているだけかもしれません。
そっとしておいてあげてください。

令和3年度 子鹿第一号誕生(速報)

今年度、鹿苑で保護しているメス鹿に子鹿第一号が誕生しました。
誕生日時:令和3(2021)年5月9日(日)16時発見
場所:鹿苑内
性別:♀(メス)
体重:3,800g
頭胴長:60cm
肩高:42cm

令和3(2021)年度 子鹿第一号

子鹿の様子はとても元気で、活発に動いています。
詳細は改めてご報告します。お楽しみに♪

今年も生草(なまくさ)募集!

そろそろ若葉の季節に入ってきました。お庭の草刈りや庭木の剪定をそろそろ考えていらっしゃる方も多いかと思います。みなさんは刈ってしまった雑草や切り落とした木の葉など、ごみとして処分されるのでしょうか?もしお手間でなければ鹿苑で保護している鹿たちのためにもってきていただけると助かります。

鹿苑内には現在300頭以上のシカを保護しています。その中には、奈良公園内の妊娠鹿、交通事故などで治療中の鹿などがいます。これらの鹿には牧草を中心に与えていますが、野生動物である奈良のシカは、本来地面に生えている草、落ちている木の葉を食べて生活しています。ですから、シバ、ヨモギ、タンポポ、クローバーなど私たちがよく目にする草は喜んで食べます。また、桜、楓、樫などの広葉樹の葉やササも大好きです。

もしご家庭で出た草や葉を鹿のために役立てたいと思っていただけるのであれば、ぜひ奈良の鹿愛護会までお持ちください。鹿たちがとても喜びます。

実は、昨年も同じ内容のお知らせをブログに載せたのですが、そのことを覚えてくださった方から先日その日に刈った草をいただきました。鹿たちに与えると、ものの数分で完食でした。

今年もぜひみなさんのご協力をお願いします。

<持ってきていただくにあたっての注意事項>

来られる前に、必ずお電話ください(電話番号0742-22-2388)。持ってきていただくのは、平日の9時~16時の間でお願いします。土日、祝日の場合、事務所が留守のことが多く、対応できかねます。

木の葉についている小枝は、直径1cmまででしたら大丈夫ですが、それ以上になりますと、鹿は食べなくなるためお受けできません。

生草は、刈って数時間内であれば喜んで食べますが、新鮮度が落ちてしまうと食べなくなるため、可能な限り刈った当日お持ちください。

鹿に与えても食べない植物、与えてはならない植物は、シダ類、アジサイ、アセビ、ナンキンハゼ、ナンテン、ロウバイ、ツツジです。これらの植物はお持ちにならないようにお願いします。

奈良公園の鹿マナー ~母子鹿(春)~

奈良の鹿愛護会公式YouTubeチャンネル動画更新しました。
内容は奈良公園の鹿マナー、母子鹿についてです。
動画はこちらよりご覧ください。
https://youtu.be/pcjxqc15Qc0

国の天然記念物「奈良のシカ」からのお願い
奈良公園にお越しの皆さまに知っていただきたい「シカマナー」
春は子ジカ誕生の季節です。奈良公園のあちこちで子ジカの姿が見られますが、子ジカには近づいたり触ったりせず、そっと見守って下さいね。
公園内で鹿の赤ちゃんを見つけたら、そっと見守ってください。

【鹿からのお願い】
〇子鹿は生後2~3週間は草むら付近で隠れて過ごす習性があります。
〇お母さん鹿は母性本能が強く、人が赤ちゃん鹿に近づいたりするだけで攻撃してくることがあります。
皆さまのご協力をお願いいたします。

シカの治療を手伝ってくれるボランティアの木村さん

奈良の鹿の治療を手伝ってくれる頼もしい助っ人がやって来ました!
先日、奈良の鹿愛護会では治療ボランティアさんを募集しましたが、
ツイッター経由で募集記事を見て応募してくれたのが木村さんです。
木村さんは、人間の看護師さんです。
鹿苑では、エサやりや掃除などの鹿の世話全般から本格的な治療の
補助まで幅広く手伝ってもらっています。
さすがに注射や点滴の用意は手慣れたもので、大変助かっています。

木村さんがボランティア活動に参加して感じたことを書いてくれました。
エサやり、水の交換、掃除、治療と鹿に関わる一連の作業があり、
まず体力仕事だなと感じました。
ボランティア中に交通事故で運ばれてきた鹿や、治療中の鹿、片足を
引きずっている鹿などがたくさんいて、事故やけがなどで傷ついた
鹿の多さにも改めて驚きました。
命を落とす鹿を見て、どうにかできないか…という思いと何もできない現実とで、
残念な気持ちもありますが、野生の厳しさでもあるんだと感じました。
ケガをしていても、摘んできたクローバーをおいしそうに食べてくれる姿を見ると、
とてもうれしく思いました。
私にできることは小さなことしかありませんが、1頭でも元気に幸せに過ごせること
ができるように、ボランティアをできればと思います。

鹿へのあたたかい愛情を注いでいただき、ありがとうございます。