先日、国際フォーラム前の道で子鹿が車にひき逃げされ、亡くなるという痛ましい事故がありました。子鹿の内臓がお腹の皮を破って、完全に外へ飛び出してしまったというショッキングなものでした。一体ドライバーはどれくらいのスピードで走っていたのでしょうか。
実は今月に入って鹿の交通事故は増えています。今回の事故以外にも、バスにはねられた雌鹿がほぼ即死状態で、鹿苑に運ばれてきました。後ろ足はどちらも骨折、内臓は破裂していました。
こちらの子鹿もバスにあたって、第一胃(鹿には4つの胃があり、1番目の胃)がお腹の膜と筋肉を破って出てきかけていましたが、なんとか手術でもとに戻し、現在鹿苑で様子を見ている最中です。
ちなみにこちらは「鹿注意」のステッカーです。奈良の鹿愛護会では、1枚200円で販売しています。奈良公園の道路をゆっくり運転していると、奈良公園の鹿の交通事故について知らない人は「なんでこんなにゆっくり運転するんだろう?」と変に思うかも知れませんが、このステッカーを貼っていれば納得して貰えるのでは。筆者のくるまにもこのステッカーを貼っていますが、時速40キロ弱で奈良公園を走っていても、あおられた経験はありません。
鹿たちは急に道路に出てくることがあります。特に逆光や夜間の場合、発見が遅れがちになります。奈良公園の道路を運転するドライバーのみなさんはくれぐれもゆっくり運転するようにお願いします。