6月は国の天然記念物「奈良のシカ」の愛護月間です

当会では、毎年6月と11月を天然記念物「奈良のシカ」の愛護月間とし、6月は鹿の出産期の生態について理解を深めていただくために、愛護啓発を強化した広報活動を実施します。

5月中旬頃から子鹿が誕生するシーズンを迎えています。この時期の母鹿は大切な子鹿を守るため、大変攻撃的になります。当会では、人と鹿のトラブルを避けるため、、現在85頭の妊娠鹿を鹿苑に保護し、鹿苑内で出産させています。

1.鹿苑だけでなく、奈良公園内で生まれている子鹿もいます。子鹿を見かけても、少し離れたところから見守ってください。子鹿に近づくと母鹿が攻撃してくることがあります。
2.子鹿に触ると人間の匂いがついて母鹿が育児放棄してしまう恐れがあります。子鹿には触らないようにお願いします。

出産直後
出産直後の母子鹿。警戒心が強くなり攻撃してくることもあります。

“6月は国の天然記念物「奈良のシカ」の愛護月間です” への2件の返信

  1. お聞きしたいのですが、動物園で飼育されているエゾジカが右袋角を折って今はかなり折れた先が腫れて色が変わってきています。園ではそのまま経過観察と言っていますが、歩く時もバランスを崩したりしています。本当にこのまま経過観察で良いのでしょうか?心配です。

  2. 奈良の鹿愛護会でも角が折れて出血したシカを治療することが時々あります。折れた所は、皮膚の細胞が死んでしまうのでその年の角はそれ以上伸びません。折れ方によっては、形が変形することもあります。今回お尋ねのエゾシカは、実際に見ていないので、はっきりしたお答えはできかねますが、私の経験では角が折れた後にそこが問題になったシカはおりません。もしご心配でしたら、そのエゾシカがいる動物園の獣医師さんにお聞きになってはいかがでしょうか?(獣医より)

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