子鹿の出産ラッシュが始まりました。
奈良公園内でも、産まれて間もない子鹿を見かけるかもしれません。
そんなとき、近くに母鹿がおらず子鹿が一匹でスヤスヤ眠っていると、
大丈夫かと心配になる人もいます。
私たちは、子鹿と母鹿は常にいっしょにいるものと考えがちですが、
実際はそうでもありません。
子鹿と母鹿は別行動で、1日何回か授乳のときに行動を共にします。
鹿苑内で生まれた子鹿を観察すると、産まれて2,3日の間は影に隠れて
よく眠っています。
そして1週間くらい経つと、活発に動き回るようになります。
自然界では、産まれてすぐ歩き回ることは、足元がおぼつかない子鹿にとって
危険なため、ある程度走れるようになるまではじっとしているのかもしれませんね。
ですから、子鹿が一匹でいるからといって、どうか心配しないでください。
産まれてすぐのため、お昼寝しているだけかもしれません。
そっとしておいてあげてください。