今年生まれの子鹿2頭、雌鹿1頭、雄鹿3頭。12月に入って、交通事故が原因で死亡した鹿の頭数です。
こちらの子鹿も交通事故で運び込まれてきました。鹿苑に来た当初は、寝たきりで顔もうまく動かせない状態でした。
交通事故から2週間が経過した現在、顔は自由に動かせるようになりました。自力で立ち上がることはできませんが、前足で体を支えることはできます。
こちらは、リハビリ中の写真です。梯子と布を使ってスタッフが作ったリハビリ道具に体を乗せて、力が入らない後ろ足を動かす練習をしています。
このリハビリを始めたところ、よく食べるようになりました。好物は、竹の葉とヨモギです。
まだまだ感染のリスクがあり、予断を許さない状況ですが、少しずつでも食べて元気になってくれたらうれしい限りです。
鹿を交通事故に巻き込まないために私たちができること
奈良公園内で車を運転するときは、前方だけでなく道路の両横にも注意して運転することが大切です。道路横にいる鹿を発見できれば、「もしかして飛び出してくるかも」と予測がたちます。当然、ドライバーは慎重に運転するようになりますし、結果として鹿の交通事故が減ると思います。