1954年8月20日、額の真ん中に真っ白い毛をつけた子鹿が誕生しました。
まるで白い王冠をかざしているように見えるその子鹿は、
日本中から愛称を募り、「白ちゃん」と呼ばれるようになりました。
人にはとっても愛されていた白ちゃんでしたが、
変わった姿なので他の鹿たちからは相手にされていませんでした。
それでも9才の時に初めて待望の赤ちゃんを授かり、
愛情いっぱいに育てていたのですが、
交通事故で大切な赤ちゃんの命を奪われてしました。
わずか2週間ほどの幼い命でした。
それ以降、白ちゃんは車に対してとても攻撃的になってしまいました。
白ちゃんは毎日子鹿のことを思い、悲しみに暮れる日々を過ごしていました。
その後 白ちゃんは一度も子鹿に恵まれないまま、
1972年7月11日、18才のとき、白ちゃん自身も交通事故で死亡してしまいました。
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この度、大阪府にお住まいの山本様より
白ちゃんの写真をご寄付頂きました。
生前の白ちゃんの様子がよくわかる、たいへん貴重な写真ですので
愛護会で大切に保管させて頂きます。
また、一部をご紹介する許可を頂きましたので、掲載させて頂きます。
なお、白ちゃんの剥製(頭部)は奈良の鹿愛護会事務所にて保管されています。
山本様、ありがとうございました。
その節は有難うございました著書シカの白ちゃんを購入しその内容から当時の事について
詳細を知り色々な思い出が頭に浮かびます、愛護会では白ちゃんの剥製に思わず熱いものが
込み上げました、何時の頃でしたか飛火野に雪が舞い鹿の吐く息が美しく輝いていたのを
思い出しますあの時も白ちゃんは存在していましたが残念ながら撮影には至らず今思っても
残念です