奈良公園に復帰した雄鹿

今年4月に県庁前の道路で交通事故に遭い、前肢と後肢を1本ずつ骨折した雄鹿が、12月6日に無事奈良公園に戻っていきました。

こちら↑が奈良公園に放す前の写真です。骨折の後遺症で肢を地面に着くときに右の前肢が少し曲がっています。また左の後ろ肢は右の後ろ肢と比べてかなり太くなっています。

見た目では、肢の形がほかのシカと違って見えますが、生活に支障はありません。交通事故に遭ったときより体も一回り大きくなりました。

このシカを県庁付近で見かけても、奈良の鹿愛護会へ通報せず、そっと見守ってください。非常にフレンドリーなシカなので、鹿せんべいを持って近づけば喜んで食べにきます。

このシカは幸い奈良公園に復帰が可能となりました。しかし2本骨折したシカの半分以上が死亡しています。

このシカがひかれた県庁前の道路では鹿が交通事故に遭って命を落としています。ドライバーのみなさん、道端や中央分離帯にシカがいないかよく注意しつつ、シカにやさしい運転、よろしくお願いします。

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秋の鹿セミナー

鹿の愛護月間中、奈良の鹿の交通事故を減らす取り組みの一環として、毎年恒例の鹿セミナーを開催します。今年は主に動物医療や野生動物保護活動に従事する人たちを対象としたセミナーです。このセミナーでは、獣医師が奈良の鹿愛護会で行っているシカの骨折治療について説明した後に、参加者のみなさんがシカの治療現場を間近で見ることができます。また質問コーナーも設けていますので、シカの治療について疑問がある方はこの機会にご相談ください。

テーマ:シカの開放骨折の治し方

対象:動物医療関係者、野生動物の保護活動に取り組む人たち

 日時:11月29日(水)午前10時~午後3時(休憩1時間)

 場所:奈良の鹿愛護会の会議室、鹿苑

募集人数:5名

参加費:5000円(会場でお支払いください)

お申し込み:メールで参加者名、ご連絡先、簡単な自己紹介を添えてお申し込みください。募集人数に達した時点で応募を締め切らせていただきます。

メールアドレス:info@naradeer.com

お問合せ:電話 0742-22-2388(平日 9:00~17:00まで)

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シカ用ミルク

日本ではシカ用のミルクは市販されていないため、これまでは生後まもない子鹿を保護した場合、母鹿に代わって子鹿を育てることはできませんでした。というのは、市販されているネコ用ミルクやヤギ用ミルクを子鹿に与えても、子鹿は嫌がって飲んでくれなかったからです。

しかし、アメリカでシカ用のミルクが販売されていることをセミナーに参加した人が教えてくれので、調べたところ、ニホンジカ(奈良の鹿)と同じくらいの体格のオジロジカの代用乳が売られていることがわかりました。

このとき偶然、奈良の鹿愛護会に医療用品を寄付したいという方が現れました。オジロジカの代用乳を購入していただけないか話してみたところ、快諾してくださいました。またこのオジロジカの代用乳はアメリカの販売会社から直接購入できなかったのですが、現地の獣医さんの協力で日本に送ることができました。

こちら↑が実際の粉末状のシカ用ミルクが入った容器です。粉末をぬるま湯で溶かして子鹿に与えます。

このシカミルクが日本に着く直前に、交通事故で立ち上がることのできない子鹿が保護されました。そこでシカミルクが届くと、早速この子鹿に与えてみることにしました。

こちら↓が子鹿を保護して4日目にシカミルクを与えている様子です。元気はありませんが、シカミルク自体を嫌がる様子はほかの動物用と違って見られません。

こちら↓は数日後の様子です。保護当初は立ち上がることすらできなかったのですが、なんと走り回るようになりました!シカミルクを与えているときは、人が押さえなくてもおとなしく飲んでいます。きっとおいしいのでしょう。

ある程度シカミルクを飲んだ後の様子↓です。リラックスして座っています。子鹿の周りにある枝葉は関東の方がわざわざ宅急便で送ってくださったものです。

この子鹿はおそらく生後2~3か月経っているので、草や枝葉も食べることができます。もし家で草刈りや庭木の剪定をした方がいらっしゃったら、この子鹿にもってきていただけると助かります。交通事故に遭って一時は助からないと思っていた命ですが、なんとか無事奈良公園に放す日が来るよう願っています。

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交通事故が増えてきました!

5月6日と24日のブログで紹介した前肢と後ろ肢を骨折した雄鹿ですが、その後ゆっくりと回復し、骨折していた右の前肢を地面に着けて歩くことができるようになりました。左の後ろ肢は立っているときは軽く地面に着けていますが、歩くときは挙げています。

こちら↑が現在の様子です。折れてしまった左の後ろ肢は変形してしまいましたが、なんとか断脚を免れることができました。時間はかかると思いますが、左の後ろ肢を地面について歩けるようになれば、奈良公園に戻すことができます。

こちら↓は6月23日に交通事故に遭い、両方の後ろ肢を骨折した雄鹿です。

この鹿は残念ながら交通事故で左後ろ肢の蹄を失ってしまいました。しかし、そんな重傷を負っても自分の肢で懸命に歩いています。このまま元気になってくれるといいのですが・・・

最近、鹿の交通事故が増えてきています。先日、両前肢を骨折した子鹿、交通事故で死産となった雌鹿が相次いて命を落としました。

これまで鹿苑に保護されていた子鹿が奈良公園にデビューしたことから、子鹿の交通事故も増えてくるかもしれません。

奈良県庁と博物館の前の広い道路、県庁東交差点付近、飛火野周辺、春日大社へ向かう道は交通事故が起きやすい場所です。ドライバーのみなさん、道路の横から鹿が急に飛び出してくるかもしれませんので、スピードを出しすぎず安全運転でお願いします。

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実習生募集のお知らせ

一般財団法人奈良の鹿愛護会では、奈良公園内のシカの保護・治療活動に参加する実習生を募集しています。当会は、天然記念物である奈良の鹿の保護育成を目的として1934年に設立された団体であり、負傷・疾病シカの保護・治療、シカ愛護の啓発活動、頭数調査をはじめとした調査研究等の活動を実施しております。

実習生には、専属獣医師といっしょに鹿苑内に保護しているシカの世話や治療を中心に携わってもらいます。

実習の内容

  1. 傷病・疾病シカの治療補助、検査補助、剖検補助
  2. 鹿苑内で保護しているシカの世話
  3. その他、奈良の鹿の保護に関する付随業務

対象

獣医学部に所属する大学生・大学院生、動物専門学校に所属する学生

期間

2022年8月1日(火)~9月29日(金)までの間の土日を休日とした連続10日間 実習希望者と個別相談の上、決定

時間

午前8時30分~午後4時(1時間程度休憩) ただし、業務の都合により多少前後することがあります。

募集期限

2022年7月31日(月)まで

申し込み方法

履歴書と応募理由を郵便またはメールで送ってください。

住所:630-8212 奈良市春日野町160番地1

メールアドレス:info@naradeer.com

一般財団法人奈良の鹿愛護会 丸子宛て

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子鹿を亡くした雌鹿のその後

交通事故が原因で死産だったと思われる雌鹿ですが、その後エサをしっかり食べるようになって、活動的になりましたので、先週奈良公園に解放しました。

こちら↑が解放する前の写真です。写真の正面に立って葉っぱを食べているのが、その雌鹿です。この葉っぱは、一般の方がおうちで剪定した枝葉を持ってきてくださいました。なお写真の左側にいる雌鹿も弱っているところを保護しましたが、元気になったので、同時に奈良公園に放しています。

こちら↑は交通事故で前肢と後ろ肢を骨折した若い雄鹿です。この鹿もなんとか持ちこたえています。写真のように生草や葉っぱをよく食べますので、おうちで草刈りや木の剪定をして生草や枝葉がある方は、この鹿に寄付してくださると助かります。

交通事故に奪われた小さな命

先日ブログを見た方々から奈良公園内で交通事故に遭遇した雌鹿が、その後どうなったか、お問い合わせをいただいているのでお知らせします。

例の雌鹿を鹿苑で数日間治療したところ、幸い元気を取り戻したため、先週の終わりにほかの治療中のシカたちがいるエリアに移しました。

ところが昨日からいきむような仕草が数回観察されて心配していたら、今朝がた胎仔の肢がしっぽの下から出ているのを発見しました。

自力で出産するのは難しそうだったので、麻酔をかけて人の手で胎仔を引っ張り出すことにしました。胎仔を取り出して驚いたのは、胎仔の右の大腿骨が皮膚を突き破って外に飛び出していたことです。おそらく母鹿が交通事故に遭ったときの衝撃で骨が外に出てしまったのでしょう。そして残念ながら死産でした。

母鹿の方は奈良の鹿愛護会で保護した当初より痩せていましたが、麻酔からの覚めに問題はありませんでした。現在の様子は下の写真の通りです。子鹿を産んでお腹のところがくぼんでいるのがおわかりでしょうか?

雌鹿からはこちらを警戒している様子がうかがえますが、目はしっかりしています。今後エサを食べて順調に回復するようであれば、奈良公園に解放することができるでしょう。しかし、子鹿の命はかえってきません。

ドライバーの皆さん、奈良公園を運転する際はくれぐれも安全運転を心がけてくださいますようお願いします。鹿は急に道路に出てくることがあります。また夜間は鹿の姿が非常に見えにくくなります。これ以上鹿の交通事故を増やさないためにも、慎重な運転をお願いします。

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6月の鹿セミナー

奈良の鹿愛護会で、6月の子鹿公開に合わせて鹿セミナーを開きます。今回の鹿セミナーは、獣医師による講義と普段は非公開の鹿苑内見学付きです。かわいい子鹿たちがたくさん産まれてくるこの時期に、奈良の鹿について学んでみませんか?

内容:

レクチャー

① シカの食べ物

② シカの子育て

③ 鹿苑内に保護されているシカたち

レクチャー終了後、非公開エリアにいる治療中のシカたちを見学

日時:2023年6月21日(水) 6月27日(火) 14:00~15:30

各回の内容は同じです。

場所:奈良の鹿愛護会 会議室(奈良市春日野町160番地1)

講師:獣医師 丸子 理恵

定員:各回とも10名(要予約)

定員に達した時点で受付を終了します。

参加費:一人2000円 *当日支払い

奈良の鹿の保護活動に使われます。

お問い合わせ/ご予約

電話 0742-22-2388(平日9:00~17:00)

メール:info@naradeer.com

担当:丸子まで

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5月の鹿苑の治療風景

昨日、様子のおかしい雌鹿がいるとの通報を受け、奈良公園内で妊娠している雌の鹿を保護しました↓。

血液検査の結果から交通事故にあったと思われます。

エサも水も取らず、じっと座っています。ちなみにこの草は、鹿苑にいるシカたちのために一般の方が提供してくださったものです。なんとか回復してくれるとよいのですが・・・

一方、こちらの小さな雄↓は、先日ブログで紹介した前肢と後ろ足を骨折しているシカです。相変わらずガリガリですが、なんとか2本肢で立ち上がって走ることもできるようになりました。シカは群れで行動する動物なので、昨日からほかのシカたちといっしょにしています。

立った状態でエサを食べています。

こちらは反芻しているところです。

まだまだ時間はかかりそうですが、肢が治って元気になるといい

ですね。

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交通事故で2本肢を骨折した雄鹿

この若い雄鹿は3月末に交通事故に遭い、右の前肢と左の後ろ足を骨折しました。2本肢を骨折した鹿の生存する確率は10%程度なのですが、この鹿はがんばって生きています。

この日は獣医師監督の下、筋肉の緊張を和らげ、体の状態をよくするために、治療ボランティアの方がマッサージをしてくれました。

やや表情が硬いですが嫌がっている様子はありません。

マッサージが終わった後は調子がよくなったみたいで、自力で立ち上がりました。その後しばらく立っていました。なお今回のマッサージは治療のために行っています。奈良公園内のシカたちには触らないでくださいね。

最近奈良公園を訪れる人が増えています。それに伴って鹿の交通事故も増えています。先日は子鹿を身ごもった母鹿が犠牲になりました。奈良公園近辺で車を運転する際は、くれぐれも鹿にやさしい運転をお願いします。

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