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T. 「奈良のシカ」の分類
ぐうていもく
・偶蹄目(ウシ目)(ARTIODACTYLA)
はんすうあもく
反芻亜目(ウシ亜目)(RUMINANTIA)
しんはんすうあもく
真反芻亜目(ウシ下目)(PECORA)
シカ科(CERVIDAE)
シカ亜科(CERVINAE)
シカ属(Cervus)
ニホンジカ亜属(Sika)
・和名 ニホンジカJapanese Sika、
・学名 Cervus nippon
・亜種 ホンシュウジカ(Cervus nippon centralis)に
属する。
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| ※日本にはニホンジカの亜種として他にエゾシカ(北海道)、キュウシュウジカ(九州)、 マゲシカ(馬毛島)、ヤクシカ(屋久島)、ケラマシカ(慶良間列島)、ツシマジカ(対馬)も
生息。 |
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U.奈良のシカの形態
(1)サイズ
頭胴長 ♂131.3cm ♀119.2cm
肩高 ♂76.2cm ♀68.1cm
体重 ♂平均72.5s(発情期)
♀平均50.5s(妊娠期)
尾長 10.8〜11.5cm |
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(2)体毛
ニホンジカの体毛は、春と秋に2回換毛する。
夏毛(5月上旬〜6月下旬)は、茶褐色の地色に白斑で“鹿の子模様”とも呼ばれ、林の中ではカモフラージュとなり、敵から身を守るのに役立つ。
冬毛(8月上旬〜10月下旬)は、無斑で灰褐色となるが、オスジカには発情期にだけ首の周囲にタテガミ状の毛が伸びる。 これはオスどうしの争いで体を大きくみせたり、威嚇に用いるほか、相手の角から頸部を守るためと考えられている。
個体の換毛期間は7〜10日程度であるが、奈良のシカ全体の換毛期間は、ほぼ2ヶ月にわたり、換毛に入るのが、早いか遅いかは年令とは無関係のようである。 |
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夏毛(鹿の子模様) |
冬毛
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(3)角(ANTLER)
ニホンジカの角はオスだけに生える。成獣の角は、毎年春先に前年に生えた古い角が脱落して、すぐに新しい角がはえはじめ、序々に大きくなって枝を増やしていく。この頃の角は、柔らかく袋角(VELVET)と呼ばれる。外皮に覆われた表面は微毛が生え、この内部では血液によってカルシウム分が運ばれ沈殿していく。袋角内部が骨化し全体が硬くなると、血液の流通は止まり、外皮は枯死して剥げ落ち、枯角(枝角)となり完成する。
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| 完成した角の表面に見えるミゾのようなものは、以前にあった血管の跡である。 |
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袋角(VELVET) 徐々に枝を増やしていく。
枯角(枝角) 完成 |
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外皮は枯死して剥げ落ちる。 |
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*年齢による角のちがい(角の大きさや枝角の数は個体によってかなり差がある。) |
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1才 ・・・・ 枝角のない一本角 2才 ・・・・ 普通の一叉ないし二叉角
3才 ・・・・ 二叉ないし三叉のやや大きな角 4才以上 ・・ 三叉の大きな完成された角
(年ごとに少しずつ大きくなる。)
10才以上 ・・ 逆に縮小する傾向
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(4)歯
シカの歯は、上あごには切歯がなく歯板(歯茎が硬化したもの)が発達し、下あごは切歯(門歯)と犬歯が同形となって植物を噛み切るのに適し、臼歯は半月形の横うねがあって食物をすりつぶすのに適している。
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(5)胃
シカの胃は4室に分かれ、反芻(食物を口に吐き戻してかみ返しすること)をする。
食物は第1胃に入り、第1胃内にすむ微生物とまじり合いながら、第2胃に入り反芻を繰り返し、食物をさらに細かくし、食道溝を通って、第3胃で水分を吸収して第4胃で消化される。
第1胃から第3胃は食道が変化したもので、人間での胃というのは第4胃だけである。 |
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V.奈良のシカの生態
(1)奈良のシカの行動
奈良のシカの一日の始まりは日照と密接な関係にあり、夏は日の出の数分前から行動を開始し、冬は薄明の日の出の30分以上前から行動を開始する。そして「朝の泊り場」から採食場へ移動し、シカは1〜数頭に分かれて1〜2時間採食する。
採食後は数頭単位で採食場から去り、ゆっくりと日中休息する場所「休み場」へ向かう。
この休み場で、朝9〜10時頃から夕方まで滞在する。
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「休み場」では2つのタイプに分かれ、人に慣れているシカのほとんどは観光客からエサ(鹿せんべい)をもらって食べ、一方、人の来ない茂みの中で休んでいるシカ達は、人が6〜7mに近寄ると警戒して立ち上がり、さらに近づくと逃げる。
午後3時を過ぎると、歩き回ったり採食するシカが目立ちだし、「夕方の泊り場」への移動は1〜数頭で採食したりしながら行われる。日没後、あたりが真っ暗になってしばらくすると、ほとんどのシカは泊り場に座り込んで反芻しながら休息をとる。2〜3時間休息した後、再び立ち上がって採食する。
午前2時頃まで採食を続けたのち、「朝の泊り場」で反芻しながら休息をとる生活をしている。
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(2)ホームレンジ
個体の行動圏の面積10〜20haで特定の休み場、採食場、泊り場をもち、ほぼ決まったルートに
沿って移動し、行動圏の年周期的変化はほとんどない。
発情期以外の季節では、オス、メスそれぞれ異なる社会組織をもつ。
朝・夕にシバ草地などで、オス・メスがいっしょに採食し、グループを形成することもあるが、その経過を長時間追跡すると、オスとメスは次第に分裂し、オスはオス、メスはメス同士で移動し、別々の休み場や泊り場に入ることが多く、両性による安定的な群れ形成はほとんど認められない。
オスとメスは別々の生活体系によってその社会を組織しているように思われる。
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(3)行動と社会
《1》オスジカ

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(非発情期)
1才までのオスは普通、メスとともに活動し、その動きはメス集団の中に包含される。2才を越えた若令オスは、メスから離れ、他のオスと行動をともにすることが多い。
1〜7月にかけての非発情期の日周活動は、メスにみられるようなはっきりとした集団的なリズムはなく、休息と採食の時間帯は個体ごとに異なる場合が多い。
しかし、単独生活をすることは少なく、移動の際には他のオスとグループををつくることが多い。これはオスグループと呼べるが、非発情期には、半数以上のオスがこのグループの中にみられる。
メスグループに比べるとかなり小さいサイズであること、統制の程度は極めて低く、個体間の関係は かなりルーズであるこという特徴をもっている。
しかし、このようなオスのグループは発情期への移行とともに完全に消失し、代わってオスは単独固体になるかメスのグループの中にみられるようになる。
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(発情期)
☆発情期のオスの行動パターン
(A)前足蹴り(泥かき)
頭を下げて、片前足で土・芝・泥水などを後方へ蹴る行動でできた皿状の穴をシカ穴という。 |
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(B)泥浴び(ヌタうち)
水たまり・池の浅瀬・小川に座り、泥を首などへこすりつける行動でその場所をヌタ場と呼ぶ。
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(C)こすりつけ
@裸地・芝地・水たまりに座って首や顔の左右をこすりつけたり、首を前に伸ばして喉のまわりをこすりつける。
A立ち姿勢で木の幹や石に首をこすりつける。
B立ち姿勢で角座の間(額)を木の幹などにこすりつける。
C立ち姿勢で眼下線の部位を木の幹や石に首をこすりつける。
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| (D)においかぎ 地面、主に芝地やメスジカの尻に鼻を近づけてにおいをかぐ姿勢。 |
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(E)フレーメン
首を伸ばし角が背に触れる程のヘッドアップ姿勢で、上唇部を引きつらせて歯を見せる行動。 |
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(F)角を用いる行動
@枝・草を角にからませたり、泥・芝地を角で引っかいたりついたりする。
A木の幹や石などに角をこすりつける。
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(G)角の突き合い
@極めて攻撃的な突き合い。
A余り力を入れない軽い突き合い。
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(H)ヘッド・アップ・ディスプレイ
口を上に上げ、角を後ろにそらし、頭を固定される行動。 |
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(I)ヘッド・ダウン・ディスプレイ
立ち姿勢で、他個体に向けて頭と角を下げる行動。
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(J)音声
【図の中をクリックすると音声が聞けます】

@発情期オスジカが縄張りを主張するとき ここをクリック
フィーョー・フィーョー・フィーョー
(フューン・フューン・フューン)
A仔鹿を呼んだりするときのメスの鳴き声 ここをクリック
チュィーン
B発情期のオスの鳴き声 ここをクリック
ミュゥーン
C発情期のオスが他のシカに対抗するとき ここをクリック
ミーフーン
D威嚇するとき ここをクリック
ゲ・ゲ・ゲ・ゲ・
(グ・グ・グ・グ・グ、ク・ク・ク・ク・ク)
E警戒するとき ここをクリック
ピャッ
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☆オスジカのメスジカへの接近と行動
(A)グルーミング
自分の体をなめて毛づくろいする時と他の個体へ行うときがある。
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(B)口づけ
座っている個体に近づき、口や鼻を相手の口や鼻に近づけ、一方あるいは互いににおいかぎしたり、舌で舐める行動。
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(C)足踏み
立ち姿勢で相手に向きながら、片前足を数回上下する行動。
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(D)囲い込み行動
メスがオスのレンジ(なわばり)から去ろうとしたり、オスから離れ去ろうとしたとき。
オスがメスの進行方向前方に走っていき、メスの移動を妨げる。
その後、3〜5mにいるオスはメスが再び移動しようとすると再び妨げる行動。 |
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(E)メスへの接近と交尾行動
@メスへのオスの接近
A接近を許したメスの尻(外陰部)をにおいかぎしたり、尻(外陰部)などをなめる。
Bオスはメスの後ろから両前足を上げ、同時に前に進んでマウントする。
Cマウント姿勢から交尾行動をし、マウント後はオス・メスが別れることが多い。
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(交尾について)
発情したメスに対してオス成獣は執拗にローストレッチ行動で接近する。
メスが充分発情していればオスはマウントする。
通常1回のマウントで交尾は終了しない。交尾の成功まで続けられる。
射精所要時間はマウントも入れて1〜4秒を超えない。
9月下旬にはじめて観察され、10月上旬・中旬にもっとも頻度が高くなる。以後次第に減少していく。
ほとんどの交尾は12月上旬までに終了するが、1〜3月にも少数の交尾が観察される。
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《2》メスジカ
(A)奈良のシカの出産
5月中旬〜6月上・中旬 がピーク。8月上旬までにほぼ終了する。
メスジカは分娩近くなると、右側腹部が大きくなり、胎動も観察されるようになる。
乳房も腫脹し、落ち着きもなくなり、分娩1週間ぐらい前から食欲もなくなる。
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分娩は横臥して陣痛の後、約数10分から数時間で立位の姿勢から羊膜につつまれた仔ジカを胎盤とともに排出する。
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母ジカは仔ジカをなめはじめ、胎盤、羊膜を食べる。
出血した回りの血液をなめ、臭いや汚物を残さないのは、外敵から身を守る本能的な行為とみられる。 |
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生まれたばかりの仔ジカは、濡れて、真っ黒いかたまりのように見えるが、出産後1時間ほどグルーミング(体をなめる)が断続的に繰り返され、仔ジカの体毛が乾いて、こげ茶色に白い斑紋の「鹿の子」模様が鮮やかになってくる。
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やがて数10分から1時間ぐらいで、仔ジカは次第に四足をつっぱって立ちあがり、ふらつきながらも歩くようになると親の乳房を探し、初乳を飲むようになる。
2〜3時間もすると、母ジカの後についてなんとか歩けるようになる。 |
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(B)出産期
発情周期の型 多発情
発情周期 18日〜22日
発情持続時間 7.0〜32.0H
妊娠期間 210〜230日
妊娠6ヶ月目 平均体重 50.5s
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(C)育児期
生後しばらくの期間、仔ジカは1日の大半を、大きな木や切株の根本、草むら、物陰、くぼ地などに 隠れて眠っている。日に、2、3回(朝、夕、ときには昼頃)母ジカが乳を与えるため、仔ジカの隠れ場に現われる。このときだけ、仔ジカは隠れ場を離れ母ジカのそばで活動するが、1時間ほどで母ジカから離れ隠れ場に戻る。これはひ弱な仔ジカにとっては母ジカのそばにいるよりは、外敵に見つかりにくい場所にいるほうが安全なためである。
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普段はおとなしいメスジカも出産すると、たいへん気が荒くなり、仔ジカに近づくと、前肢で激しく叩きに来ることがあるので、たいへん危険である。 成長するにしたがい、母ジカのそばにいる時間が長くなり、母ジカと別れていても、勝手に隠れ場を離れ、活動するようになる。生後20日を過ぎる頃になると、親子で他のシカたちといっしょに、見通しの良い場所で1日過ごすようになる。 |
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(D)哺乳期間
シカとウシの乳成分の比較
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乳脂肪分 |
無脂乳固形分 |
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| シ カ |
8.4% |
14.2% |
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ウシ
(ホルスタイン種) |
3.56% |
8.35% |
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シカの乳は非常に濃縮された乳成分を有し、とくに脂肪が多く含まれているので、長時間仔ジカが隠れ場にいても弱る心配はない。
哺乳期間は3ヶ月以上で採食は20日齢頃からみられる。 |
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(4)寿命
平均寿命 ♂3.3才 ♀4.4才 (当会)
最高年令 ♂21才 ♀27才 (奈良公園)
♂6才前後 ♀8才前後 (野生ジカ)
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(5)シカの食性
@シカの主食
奈良公園のシカの食性は、1年を通じて、シバ、ススキ、他のgraminoid(イネ科及びカヤツリグサ科などの総称)が占めており、そして、食性の内容により、奈良のシカたちは大きく2つのタイプに区別することができる。
ひとつは奈良公園の大部分である平坦地に生活するシカ、これを「公園ジカ」、もうひとつは、「若草山のシカ」である。
「公園ジカ」にとってはシバが最も重要なエサで、冬は双子葉植物(シダ植物、蘚苔類なども含む)が半数を占めるようになる。
一方、若草山のシカにとっては、春にはススキ、夏と秋にはシバが非常に重要であり、冬でも大部分がgraminoidで占められ、双子葉植物が増加することがない点が「公園ジカ」と異なる。このように、シバに強く依存する点で奈良のシカの食性は、他地域の野生のニホンジカのそれと大きく異なる。
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シバ地では、写真のように下草も含め、美しく刈り込まれている。 |
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Aシカの不嗜好植物
・木本植物
高木 : ナンキンハゼ、ジャケイバラ、イヌガシ、カゴノキ、イズセンリョウ、ナギ
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ナンキンハゼ |

イヌガシ |
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イズセンリョウ |

ナギ |

カゴノキ
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低木 : ヤブニッケイ、コガンピ、レンゲツツジ、クララ、クサギ、アセビ
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アセビ
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アセビ
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・草本植物
シダ植物 : オオバノイノモトソウ、ウラジロ、
コバノイシカグマ、ナライシダ、
ベニシダ、イワヒメワラビ
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イワヒメワラビ
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双子葉植物 : ヨウシュヤマゴボウ、マルミノヤマゴボウ、テンナンショウ、レモンエゴマ、
マイズルテンナンショウ、クリンソウ、クサイ、ナンバンギセル、
マムシグサ
ナガバヤブマオ、ダンドボロギク、マツカゼソウ、イアザミ、イヌコウジュ、
ウラシマソウ
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マルミ
ノヤマゴウ |

イラクサ |

レモンエゴマ |
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| イラクサの群生地 イワヒメワラビ、マルミ
ノヤマゴウ |
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シカの好まない植物は、そのままの姿で群生する。 |
| (6)ディアーライン(鹿摂食線)
樹林の下層(190〜195cm位までの高さ)の下枝や下草がなく、遠くまで見通しがよくなっている状態。
この景観は、森の190〜195cm位の高さまでの下層植生や下枝を、シカが食べるためにできる。
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| ディアーライン(鹿摂食線)
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不嗜好植物の群生地では、ディアーラインが形成されない。
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ナンキンハゼ |
カゴノキ |